「グリーンサイト」は、労務・安全衛生に関する管理書類(通称”グリーンファイル”)をインターネットで、簡単に作成・提出・確認できるサービスです。
協力会社は安全書類の作成時間を大幅に短縮することができ、元請会社の現場・作業所・工事事務所担当者は同書類の確認や管理業務を省力化することができることから、大手ゼネコンから導入が始まり、建設業界に急速に普及しつつあります。
グリーンサイトが普及してくると、現場に入れる作業員のうち直接雇用されている者は、社会保険、雇用保険の加入を確認されることになり、それ以外の者は、一人親方として労災保険(特別加入)の加入が確認されることになります。
つまり、現場入場の作業員の身分があらかじめ明確になることから、一人親方を事故が起きたときだけ、正社員に「偽装」するような誤魔化しは今後は一切、通用しなくなります。
作業員データ個人票
作業員のデータは、グリーンファイルの「作業員データ個人票」で管理されることになります。この作業員データ個人票は一度作成されると、データがグリーンサイト内に保存され、現場が変わっても再利用できることから、大幅に書類の作成、確認、管理がしやすくなりました。
これまでは、元請け会社に提出する管理書類の作成が煩雑なことから、一人親方を再下請業者として登録をすることが敬遠されがちでしたが、グリーンサイトでは一人親方を協力会社が比較的容易に代行登録することも可能になっています。
一人親方には特別加入労災保険が必須に
一人親方は個人事業主ですから、本来、労災保険は特別加入しないと適用されません。一人親方が事故に遭ったとき補償がないと困るので労災保険に特別加入は必要なのですが、現況では事実上、一人親方という身分の証明が「一人親方の労災保険に特別加入していること」になりつつあります。
埼玉労災一人親方部会では、このような建設業界の状況、現場労務管理の知識に精通した社会保険労務士が、一人親方の労災保険について、関係会社の方に適切なアドバイスをしております。ご遠慮なくお問い合わせを戴きたいと思います。